ヨセフの兄たちは、ヨセフが着ていた晴れ着(偏愛のしるし)をはぎ取り、ヨセフを穴(冥府の入り口、死のしるし)に投げ込みます。衣服の違いは、身分の違いを表します。「愛は地球を救う」と俗に言いますが、人の愛は、時として憎しみとなり、滅び(死)をもたらします。憎悪となる人の愛ではなく、十字架に示された神の愛のみが、罪なる私共の救いとなるのです。