エジプト王の怒りを買い、給仕役の長と料理役の長が二人の上司である侍従長の牢に入れられ、ヨセフは二人の世話をさせられます。牢獄の二人は、夢(神の啓示)を見てふさぎ込みます。ヨセフは二人に「どうしてそんな憂うつな顔をしているのですか」と聞きます。顔色の変化を見逃さないヨセフです。牢獄にある者への優しいまなざしがあるのです。逆境の中にあっても「囚われていない」和らぎがあります。人は、神に守られている者として「囚われず」、他へ柔らかなまなざしを向けられるのです。