今日から受難週です。明治期に高知教会を牧した多田素牧師が、外国人宣教師から「自分は日本に渡来して始めて、受難週や復活節に多大な関心を持つようになった。…」と言われて、「わが国の教会は、いかにその信仰の中心点を、イエスの受難、すなわち十字架とイエスの復活に置いているかを、如実に物語る」と記しています。敬虔な宣教師に勝って日本の教会が、十字架と復活の信仰に徹した敬虔さを持っていたかが窺えます。その敬虔さが、明治18年に21人で始まった高知教会を明治21年には618人を擁する教会となっています。主のご受難と復活を覚え、祈る教会に神の祝福があることを覚え、祈りたいと思います。