うちの家族は妻一人子一人のはずなのですが食事の時には別の顔が僕の隣に並びます。何か食べ物をくれるはずという期待と信頼の目をまっすぐに向けてくるうちのワンコ。前足を椅子にかけて、僕の真横にワンコの鼻息がかかるくらい。こっちの食事の邪魔になるので「座れ!」とコマンドを出してもなかなか腰を降ろすことはありません。それどころか「ねぇねぇ早くなにかちょうだい」といわんばかりに箸を持つ僕の手に前足を伸ばしてきます。なかなか落ち着いて食事もできないうちの食卓です。だれがこんな犬にしたのだ、とワンコに問えば「あんたがいつも食べ物くれるからでしょ」と見つめ返してくる。サムエル記下12章に出てくるナタンの言葉のように、僕の皿から食べ物を分けたくなってしまう僕の弱さゆえ、こんな面倒くさいワンコにしてしまったのでした。