普段ならゆっくりと寝ているはずの娘の休日。その日はめずらしく早く起きているなと思ったら見たい映画の初公開日だからとのことでした。そういうのってあるよなと記憶の糸をたぐると1988年7月16日に見た映画のことを思い出しました。
その日に事件が起こったという所から始まる物語でしたから公開日当日に見なければと学校を抜け出しました。教室で朝の点呼だけ済ませ、すぐさま学校の駐輪所へ。映画を見終わって学校へ戻ったのはもう授業が終わった頃。先生の顔を避けながらこっそり部室に行って「例の映画見てきた!今日見てこそ意味がある」と学校をさぼってでも見てきたのを友だちに自慢したのでした。ただ部室に来た先生に「お前どこに行ってたんだ」と叱られたおまけもつきました。何事にも時がある、と思いつつ先生の前に首を垂れたあの日の僕でした。
