急に冷え込んでくると体が温かいものを求めます。こんな晩はおでんに熱いのをキューッとしたくなります。鍋物など冬ならではの温かい献立はいくつもありますが、具材のキャラが消えないおでんが子どもの頃から好きでした。なかでも僕は味のしみた玉子には目がありません。
大根やはんぺん、ちくわなど個性豊かな具材が同じ出汁に一緒につかり、またそれぞれの具材の味も出汁に溶け出しておでんという一つの形になる。ここに教会を思うのですがいかがでしょう。受け継がれてきた信仰という出汁に信仰者がつかりつつ味がしみて、一方一人一人の信仰が出汁の味をよくして温かな湯気を立ち上らせている。教会はそんなおでんの鍋のようでありたいと思うのでした。今週も神さまに守られて温かにお過ごしください。