礼拝の始まりを告げる鐘楼の鐘が町中に響き渡ります。どのくらいまで聞こえるのでしょうか。上北沢の町内をあまねく覆っているのでしょうか。甲州街道を越えた向こうにまで広がっているのでしょうか。牧師が外で聞くわけにはまいりませんので確かめられないのですが。礼拝堂で鐘の音の広がりを思いつつ、礼拝への緊張と期待が大きくなっているときです。
その鐘が止みオルガンが鳴り始める瞬間。一時の静寂、いえ鐘の余韻が満ち満ちている中にオルガンの演奏が始まる。その一瞬の”間”が好きです。そこに生きておられる神さまの息遣いが聞こえてくるような気がします。人がまだ土塊に過ぎなかった頃、神さまの息を吹き込まれて生きる者となった記憶を僕の体が思い出し歓喜しているのかのように。今週も神さまの命の息吹のうちに生き生きとお過ごしください。