夏場ならではのごちそうがあります。それもなかなか食べられないので、僕にとっては一夏に一度食べられるかどうか。
それは夕べの残りのそうめん。晩ご飯で食べ残した二ないし三玉が冷蔵庫で冷やされています。これを翌朝、家族はトーストを食べている隣で、ひとりいただくのです。麺はやや堅くなっているものの汁にひたせば気になりません。それよりも一晩冷蔵庫でキンキンに冷やされたそうめんが夏の朝を一気に涼しくしてくれます。
ポイントはあくまで夕べの残りものだという点。通常なら食べきってしまうのに、その晩はなぜか残る。それを翌朝食するからレアなのです。特別感満載で何でもないそうめんがいっそうおいしく感じられるのでした。残りものには福があるといいます。聖書的には残りのものに希望がある。夏の朝のそうめんにみ言葉を思うのでした。