神さま、今日も与えられた一日を精一杯生きることができますように。
朝食の席で父が祈る祈りの言葉です。病ゆえに日に日に体の機能が衰えていく母を励ますための「精一杯生きよう」。それと共に母の介護をする父自身に向けた「精一杯生きよう」でもあるのでしょう。
母のため食事の用意も掃除も洗濯もトイレのサポートもすべて行う父です。かかりつけの病院やリハビリの送迎もみんなして。車椅子での移動がスムーズにできるようスロープを家の周りに作ってしまったり。80を前にヘルパーの資格まで取ってしまうアクティブな父に敬服します。息抜きはベースを弾くことですが、趣味のメインは母の介護なのではないかと思うくらい生き生きしてるのが印象的。でもそこにある日々の祈りは「与えられた一日を精一杯生きることができますように」なのでした。